9文学

古川日出男『4444』東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』

らこ先生
ミステリーってみんなは好き?
みんみ
好き。
しーさん
先が知りたくなるね。
らこ先生
王道のエンターテイメントって感じだよね。

私はどっちかというと

理系ミステリー(数学とか科学とかで解決するタイプ)が好きなんだけど、

今日はしっかり文系ミステリーで行きましょう

古川日出男『4444』あの頃何が起きたのか、登場人物すら謎の本

この本は、河出ウェブマガジンで連載されたもののようなんですが、

とにかく、シュールレアリスムの自動記述か、と思うくらい、

無意識部分で私達が共感できるような、できないような話。

 

「この感覚わかる?わかるひとが共犯者ね」みたいに、

読者が理解できそうな感覚のギリギリの部分で優越感を感じさせる

独特な文体です。

 

ストーリー的には4年4組の同窓会があるらしく、

当時の同級生のカップルがいたり、

現代のそれぞれの仕事模様、結婚・妊娠、

当時のクラス新聞の回想、

理由があり居なくなった(おそらく亡くなった)同級生の独白、

担任の授業、用務員さんのつぶやき…

 

そういった散文詩的な文章が、

集められた物語。

 

Twitterで読んだ人の感想見ても、みんな、なんとなくの解しか得られなかった模様。

だけど、わからないから面白くないんじゃなくて、

 

なんとなくわかるのと、各話の題名が気になりすぎて、ちょっと

一杯やりながら読むのに最高に面白かったです。

 

私の中で一番印象に残った、キーセンテンスがこれ。

この四年四組の、いわば人口がふえる。

それでもこのクラスは一クラスでしかない。

おまえたち一人ひとりが、つまり、=1だ。これが四年四組の定理、あるいはアンドウの四四定理だ。おまえたちは無限に、1だ。

『4444』より一部引用抜粋

そして、この安東先生のクラス定理が、

私にとって、このあとの王道のミステリーを解く鍵になったのです。。

 

東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』どこまで久我くんの視点を追えるか…

なーやん
僕が薦めた本だね
らこ先生
うん。演劇役者女3人に男4人ってところで

既に大体の想定はついてしまっていたけど。

本書の特色は、

本文と【久我和幸の独白】というパートで成り立っています。

らこ先生
演劇だと、こうゆう演出あるよね。

舞台上でみんないるのに1人だけスポットあたって語り出すとか。

あっきー
オペラもね
らこ先生
あぁ見たいなぁ舞台。

あんまりネタバレになるので言いたくないのですが、

4日間、泊まりの舞台稽古っていう設定の中で、人がどんどん消えていくんだけど、

芝居なのか事件なのか。久我くんと一緒に推理してみよう。というところ。

 

らこ先生
この作品がオマージュしているのは、

もちろんこの後紹介する、『そして誰もいなくなった』

(本当にみんな死んじゃうミステリー)だと思うのだけど、

ここで『4444』で感じた「みなしの概念1(アンドウの四四定理)」を使うと

ラストそこまで驚きがないんだよね。

みんみ
なあにそれ?
らこ先生
いやぁ、『4444』もさ、同じクラスの中とはいえ、

転校生がいたり、居なくなる子がいたり人数が増減するでしょ、

また、当然ながら一つの事象(出来事)が多数の視点で捉えられていて、

およそ「1」とは言えない代物を、

1つの4年4組として、集団妄想として捉えているんだよね。

 

つまり、知らず知らずのうちに、

読者は「犯人が誰か」と考える時に単純化して、

この事件(4年4組という物語)は

 

毎日1人ずついなくなることと、

(アンドウ先生の四四定理だと、クラスの人数が増減するけど、一人ひとりが1であるから無限に1)

今いる雪山のペンションなり絶海の孤島という環境1つしか舞台はないよ!という条件を

(アンドウ先生の四四定理だと、4年4組)

 

思考に植え付けられちゃうから、

見事、騙されちゃう気がする。

 

まあ、これ以上はネタバレするから言わないけどさ。

こんなにいろんなことが起こっていて誰かーーーー(自粛)ーーーーーのよ。

アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』上品で冷酷なミステリーの女王の代表作

 

しーさん
これ、読んでなかったの?先生
らこ先生
お恥ずかしながら。。でももう読んだよ。

読もうと思えば読めるものは後で読むの。

 

これも簡単に説明すると、

リゾートに招待された客が、次々と部屋の額にあるインディアンの童謡通り、

殺害されていくっていう、

(客は客でそれぞれいわくつきなんだけど。)お話です。

 

らこ先生
事件が起こると居間のインディアン人形も一緒に減ってくっての面白いよね。
はるさん
趣味悪っ

 

王道すぎるから言っちゃうけど、

こちらも、ずっと犯人(殺人を犯す人間)は1人なのだろうか、

とずーっと思いながら読んでました。

 

共謀ではなくとも、成り行きで偶発的に起こり得ることもあるんじゃないかなーとか。

セイヤ
人を信じるがゆえに、疑いまくるタイプだね
らこ先生
そうそう、自分がちゃらんぽらんだから、

ちゃらんぽらんな人間が一定数いることを信じて疑わない。

ゆえに、一定数人を疑っている。

あっきー
でもねぇミステリーにはルールがあるんだよ「ノックスの十戒」とか「ヴァン・ダインの二十則」とかね

https://pdmagazine.jp/background/knox/ (P + D MAGAZINE【クイズで学ぼう!】「ノックスの十戒」って? 書き手なら知っておきたい推理小説のルールより)

らこ先生
奥深いねぇ。

そんなわけで、ミステリーじゃない本もミステリーに結びつけてしまう

強引ならこ先生でした。

読みすぎると疲れちゃうからたまにでいいかなー。

ちなみに、数学ミステリーはずーっと読んでいられます\(^o^)/

それは別記事で♪今日もお読みいただきありがとうございました!

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