ちょうどね、氷石(水晶)が出てきたからね、
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久保田香里『氷石』−コロナ禍の今読みたい奈良時代の疫病本
都を襲う疫病の中でひたむきに生きた市井の人を描く本、久保田香里『氷石』。 リンク 天平9年(737年)夏のもがさ(天然痘)の流行り病は、 高貴な人も庶民も、 太政官(国政を司る平城宮の中枢)も下働きの ...
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今日は大人もときめく、鉱物の魅力の世界を一冊に凝縮した本を
紹介しようかなと、思います。
さとうかよこ『世界一楽しい遊べる鉱物図鑑』−鉱物は地球の命の宝物

実験好きなふゆきくんにも、
ハンドメイド得意なみんみにも、
ただただ美しい鉱物を眺めていたい私のような人でも
鉱物の奥深さを知り、楽しめる本なのです

蛍石を爆ぜさせたり理科室である程度器具が必要だね

この本のすてきなところは、
鉱物への知識、分類といった知識だけでなく、
実験や遊びなどの章に分かれていて、非常に汎用性が高いことと、
とにかくデザイン性と鉱物写真の美しさ、そしてハンディな厚さが
鉱物図鑑の中ではピカイチなのです。

個人的には一番これがオススメなんだよね。だって写真が大きくて美しいから。
中々個人で鉱物を買い揃えたり、加工されていない状態の形を見る機会が少ないので。
子どもたちにも「宝石・鉱物」系の本は安定した人気なのです。
挿絵も冒険心をくすぐるセンスの良さ。
そして今気づいたら、カバーの裏が元素周期表になっていました!

地球の中で時間をかけて育まれてきた神秘的な無機物(一部例外あり)に
思いを馳せるのもいいですよね。
鉱物が今ある姿になるまでの、
記憶の遠くなるような年月を考えると、
宇宙を見たときのように自分が小さな存在に感じます。

セイヤってなんかちょっと精霊的だよね




蒼月海里『水晶庭園の少年たち』−石精(いしせい)って本当にいそう
今日は鉱物つながりでもう一冊。
こちら、亡くなったお祖父さんが相当な鉱物コレクター で、
孫の樹が鉱物の精霊(石精)と出会って友達になるっていう話になっております。
一巻目で主人公だけではなく、友達も知人もそれぞれ石精に出会ってしまうっていう、
なかなかなファンタジーっぷりなんです。
とはいえ、鉱物事典を読み尽くすぐらいの知識が
小説の中に盛り込まれていて、
鉱物の特徴やコレクターの必携グッズを自然と学べます。
例えばストーリーの中で、

日本式双晶の石精が自分の産まれた場所がわかんなくて困っているんだけど、
私も主人公の樹くんと同じで、
へー産地ってそんな重要なの?と思っていましたが、
産地が不明な鉱物は学術的に価値がなくなってしまうのだとか

水酸化燐灰石(アパタイト)という鉱物を体内で生成してできているということとかね。

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佐藤雅彦/ユーフラテス『中をそうぞうしてみよ』他―低学年向けおすすめ写真絵本3冊【第1弾】
らこ先生こんにちはー今日は1年生に人気の写真絵本を紹介しますね はるさんこうゆうの子どもたちの食いつきが良いよねー。 らこ先生そうそう、やっぱりまだ文字を読んで想像する前に、視覚情報に頼るところが大き ...
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図書室に一つ置かせてもらっているよ。ありがとう。


今日は、地球の歴史を感じられる、鉱物の魅力いっぱいの本たちでした。
お読みいただきありがとうございました!