6月末、ついに私にとって最後の学校司書生活が終わった。
それから約1ヶ月、新しい職場にもやや慣れてきた。
私の朝のルーティーンは米津玄師「地球儀」を聴き、
小学校で出会った子どもたち保護者の方、そして卒業生に思いを馳せるところから始まる。
秋晴れの中、「地球儀」をBGMに組体操のリハーサルをしていた
去年の6年生。
私は一生忘れない美しい光景を見せてもらったと思う。
小さな1年生だった子たちが、一糸乱れず足を天に向け、
小学校生活の集大成を見せていた。
何かもう大人にはない崇高な純粋さで、その成長に
付き添わせてもらえた奇跡のような時間、そしてそのありがたさが、
学校司書をやめてからじわじわと
私のなかで反芻されるのだ。
ひとつ寂しさを抱え、私は道を曲がったけれど、
一度離れたことで、また人生の大切なものに出会えていたことに
気づけたのである。
600名を超える大規模校のほぼ全員からのお手紙を
書いていただいた。
そのどれもが、お礼(こちらこそ感謝だ)に加え、私の新しい仕事の門出を祝い、
励ましてくれるものだった。
中には私と先生どちらが活躍するかな? という素敵に挑戦的な(こういう子大好き)
メッセージもあった。
私が与えられていた。大きな愛を。
私は好きで仕事していただけなのに。もはや仕事とも趣味ともつかぬ楽しい事を
子どもたちとしていただけなのに。
夏の間に、なんとか全員にお礼のお返事を書きたい。
600枚書くには、毎日20枚か…せめてクラスに向けて、おすすめの本の1冊でも葉書で紹介しようか。
そうだ、そうしよう。