頭から血を流しながら寝てる時に天井から睨んでたり、トイレの水を血に変えたりね・・・
そんなわけで、今日はもうすぐ夏休みなので、人類滅亡に瀕するハラハラ・ドキドキ長編をご紹介します
Contents
似鳥鶏『100億人のヨリコさん』−ドタバタ貧乏寮生活コメディかと思いきや伝染性パニックの恐怖スペクタクル小説!
物語は、主人公が大学の中でももっとも家賃の安い、
怪しい学生寮に移るところから始まるのですが、
初夏の暑い中、
道路でミミズが【し】【つ】の字で
干からびて死んでいるところの描写などから、
もう、只者ではない面白さが伝わってきます。
その後、主人公は
どう見てもおかしい寮の住人やら、
お金をかけない自給自足生活システムに慣れながら、
「ヨリコさん」という怪奇現象の謎に迫っていきます。
後半は、人類全体に血だらけ女のヨリコさんの幻覚が伝播して、
公共交通機関も役所も大惨事で世界中がパニックに陥る、
想像だにしない展開へ。
怪奇現象を学説で解明していく姿勢は興味深かったよ
著者の似鳥鶏先生も、インタビューで「類例のひとつもない小説ができました。」と
言われてたので、ぜひぜひ体験してみてくださいな。
(新聞・出版社の書評まとめ読み!読書家のための本の総合情報サイトBookBangより)
ハーバート・ジョージ・ウェルズ『宇宙戦争』−火星人の襲来という往年の名作
イギリスの南部ウィンチェスターの田園地帯に突如出現した不気味な円筒。
大きく地面が削られた底の部分に見える円筒、
そしてそこからでてきた大きな頭と退化した四肢をもつ火星人の見物に押し寄せる人間たち。
人智を超えた、兵器と圧倒的な科学力で
イギリス全土が焼却されていく。逃げ惑う人々。。。
生き残れるのか!?
そうだろなって。結局目に見えないものの威力ってすごい
ネタバレになるので続きはお読みになって。
宮崎駿『風の谷のナウシカ』−私達の命は荒廃した地球を浄化するシステムの一部なんだろうか
生来ジブリマニアではないので、
風の谷のナウシカがスタジオジブリが設立する前に、
徳間書店のアニメージュでナウシカを漫画化してから映画にしたってことすら
知らなかったのですが、
舞台設定がまず面白いですよね。
世界を焼き尽くす火の七日間の後に、
腐海が広がり、人類はその毒とともに生きていく世界。
血みどろの家族内争いをするトルメキア皇女クシャナのかっこいい
軍官ぶりや
辺境の風の谷のナウシカの出会う人すべてを魅了する
母性と猛々しさとか…
何度本を整理しても、なーやんこれだけは売らないね。
ではでは、暑い日が続きますが、
皆様お元気でお過ごしください♪