会話スタイルの読書案内は楽しいのですが、いかんせん
執筆までのハードルが自分の中で高くなり、
更新頻度が少なくなります(^_^;)
なので、今後はちょっと短めにさくっと備忘録程度の記事にしたいと思います。
『自分の力で肉を獲る』はキャンパーさん・狩猟に興味がある人から動物との知恵比べにワクワクする人におすすめ
自然の中に動物の痕跡を見つける名探偵ばりの推理、
幾重にも注意深く作られたわなの道具、仕掛け方、
一般には知られざる猪の解体方法、
どれも興味深いです。
「10歳から」とは書いてありますが仕事に就いた経験のある大人が読むと
また違った感慨深さです。
私が特に好きなのは筆者あとがき。
鹿肉を卸しはじめ軌道に乗るにつれ、
狩りをはじめた気持ちが、徐々に、市場にジビエを流通させるという目的に変わっていく。
狩人としての違和感。そのあたりのざわっとした感情がリアルです。
全体通じて非常に読みやすく、内容が濃密で1ページも読み飛ばそうと思いませんでした(←最低司書。
福岡先生始め、京大出の方の文章がおそらく個人的に好きなんだ)
また、『ぼくは猟師になった』という前著は映画化もされています。
沖縄大学長盛口満『生き物屋図鑑』はゲテモノ系祭り!好奇心旺盛なあなたに
盛口先生のお知り合いのたくさんの変わった方々の生業についてのお話です。
Gや動物の骨や、うんちや、皮など、
私達素人の入山者には気づきもしないような意外な物を
集めて販売する仕事があるんだなぁということにとにかく驚きました。
そしてまた、生き物屋さん同士の独自ネットワークがあり、収穫・収集にお互いに情報提供し合ったり、
手伝ったりするコミュニティが興味深くもありました。
山や海、自然界には楽しむ・研究する以外に、
そういうものを集めて売る、というお仕事もあるんだなぁと。
世界が広がること間違いなしです。
さて、盛口満さんといえば、
学校司書が知らない・見たことないなんてことはないだろう!というくらい
推しすぎる自然絵本「ゲッチョ先生」の、ぬけがら、落ち葉、石ころ、自然誌…有名です。
私は特に身近なこの骨の本が好き。
子どもの頃にこんな絵本に出会っていたら
もっと理系よりになった気がします。気が。